アバタの外見が動作および心理に与える影響[2019-]

昨今、VR 空間内を実際に自由に歩き回ってプレイするスタイルのゲームが多く見られるようになりました。こうしたゲーム中のアバタは、自分の分身としてに現実の全身の動作に連動して動くことがほとんどです。一方で先行研究より、「アバタの外見につられて陽気に楽器を弾くようになる」「アバタの外見によって人前でスピーチする際の緊張状態が軽減される」などVR空間内のアバタの外見が現実の身体動作に影響することが分かっています。そこで、全身を使ったVRゲームにおいても同様に、アバタの外見が現実の身体動作に作用するのではないかと考えました。本研究では、ゲームプレイにおいて身体バランスや全身の使い方を特に意識する必要があるツイスターゲームに着目し、モーションキャプチャを用いてVR 上でツイスターゲームを行う際に、自他プレイヤーのアバタの外見がゲームプレイに与える影響について検証を進めています。

人アバタと怪獣アバタ
怪獣になって街を破壊してみると・・・
  1. 櫻井翔, 武井友里恵, 野嶋琢也, 広田光一: 怪獣アバタを用いたバーチャル破壊体験による非主張性軽減手法の検討; 第25回日本VR学会大会予稿集, 2A2-4, 2020
  2. 櫻井翔, 帆山遼, 野嶋琢也, 広田光一: 客体化された自己としてのアバタの外見がアバタへの自他判断と行動評価に与える影響; 第25回日本VR学会大会予稿集, 2A2-3, 2020