視覚的特徴の自己身体感覚への影響 [2016- ]

運動の学習においては、しばしは学習者の運動を撮影して見直したり、これをベテランのものと比較したりして、学習者の運動の問題点を見つけ出すことが試みられる。しかしながら、学習者が自身の運動を観察する場合、映像の中の自身にある種の自己身体感覚が生じ、これにより自己評価バイアスが生じる懸念がある。このバイアスは、一般には評価が甘くなる方向に作用する。本研究では、自己身体感覚の生成に影響を与えると考えられる外見的特徴を変化させることで自己身体感覚を薄れさせ、評価の水準を向上できるのではないかと考えた。
※この研究は科研費基盤(A)26240029(代表者:首都大 池井寧)の支援を受けて実施されている。

外見的特徴の違い
自身の動きを客観的に見る
実験の様子(ラジオ体操)
  1. 長野, 広田, 野嶋, 北崎, 池井: 歩行動作における身体感覚と視覚情報の不一致による違和感の評価; VR学研法, 21,VRUR-1, 27-28, 2016.6.