融合身体を用いた歩行動作における融合動作をリアルタイムデータと録画データで比較しました.
融合身体では,加重平均した2人の身体の動きが一人称視点で見る1つの身体に反映される.本研究では,歩行を具体的な動作タスクとして取り上げ,融合身体に合成した他者の動作データがリアルタイムに取得したものか予め記録したものかで,ユーザの動作(歩き方,方向,歩幅等)に違いが生じるのかを検証し,あわせて,合成したデータの違いを識別可能かについても調査しました.その結果,歩行動作ではリアルタイム合成が,より目的の動作に近づけられる傾向が見られた一方で,リアルタイム合成と録画データ合成で動作の誘導メカニズムが異なる可能性が示唆された.
※本研究はJSPS科研費番号 JP19H05661 の支援を受けて行われている.
発表
- 後藤拓海,岡時生,櫻井翔,広田光一,野嶋琢也;”融合身体に合成する他者の動作データの違いがユーザの歩行動作に及ぼす影響” ,第27回日本バーチャルリアリティ学会大会論文集(2022年9月)1C5-1