手の触力覚の足裏代替位提示[2015-]

昨今,VR空間での触覚提示デバイスが数多く開発されている.しかし,その多くは機構や重量などによる手の動きを制約してしまうデバイスがほとんどです.近年は,小型の触覚デバイスも開発されてきていますが,触覚提示は指先に限定されており手全体を用いた触認識ができません.これらの問題を踏まえて,VR空間内で触った時の手の感覚を人間の他の部位に提示するデバイスを制作した.この時に,運動する手と提示する部位の違いにより混乱してしまうと考えられる.そこで,現実の手の運動感覚,他部位の触覚提示,視覚による感覚の統合を行い,触った感覚を理解することができれば,デバイスによって妨げとなっていた手を自由に動かす問題を解決したうえで,手全体に触認識や操作を行うことができるかを検討しています.

圧覚提示デバイス
空気アクチュエータ
  1. 岡野 哲大, 広田 光一, 野嶋 琢也: 空気圧駆動型デバイスを用いた足裏への触覚提示; 日本VR学会研究報告, HDC16, No.11, 2015.11.
  2. Tetsuhiro Okano, Koichi Hirota, Takuya Nojima, Michiteru Kitazaki, Yasushi Ikei:Haptic Feedback for Foot Sole Using Pneumatic Pressure Device; Proc.ASIAGRAPH2016, 3-6, 2016.3.
  3. Keigo Hiki, Tetsuhiro Okano, Sho Sakurai, Takuya Nojima, Michiteru Kitazaki, Yasushi Ikei, Koichi Hirota: Substitution of hand-object pressure cues with the sole of the foot for haptic presentation using a tactile pin array; Proc. EuroHaptics 2018, LNCS 10894, 239-251, 2018