高密度広範囲の手触覚提示[2017-2018]

本研究では手に対する広範囲、高密度の触力覚提示を可能とする装着型ハプティックデバイス及びそのシステムの開発を行っています。本デバイスは空気圧によって、手に取り付けたピンモジュールを駆動させ、皮膚を圧迫することによって触覚的なフィードバックを行います。ピンの数は128点あり、それぞれの指の関節ごとに、末節に6点、中節に4点、基節に6点となっており、残りは手のひらに配置されています。空気圧による圧迫の強さは、仮想空間内での仮想の手と仮想オブジェクトの接触によって変化し、接触判定による力を電圧に変換することで空気圧を制御しています。

  1. 谷口 登章, 櫻井 翔, 野嶋 琢也, 広田 光一: 空気圧駆動ピンを用いた多点圧覚提示デバイス; 日本VR学会第22回大会予稿集, 2D1-04, 2017
  2. Takaaki Taniguchi, Sho Sakurai, Takuya Nojima, Koichi Hirota: Multi-Point Pressure Sensation Display using Pneumatic Actuators; Proc. EuroHaptics 2019, LNCS 10894, 58-67, 2018 (poster)